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パフォーマンスには演目のテーマがあります。
パフォーマンスにはテーマがあり、そのタイトルにも個性やインパクトがあります。 具体的なテーマから抽象的なものまで、さまざまですが、 舞台の見せ方とテーマが合致すると、観客を魅了し、心を釘付けにします。 そして、衣装にもそのテーマのキャラクターを載せることが重要です。
キャラクターの特徴を衣装に載せる方法!
どのように キャラクターを衣裳に反映させるのか? 私なりの作り方を説明します。 大きく3つにまとめてみました。
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特徴的なディティールを1.2個に絞り込み、抽象的に作る
キャラクターが動物にしろ、植物にしろ、その色も含め、特徴的な部分を1.2個に絞り込みます。 欲張ると散らかります。 抽象的に作るほうが観客側の想像力が増し、芸術的に見えます。 振付家とダンサーの表現で衣装に命が入りますから、衣裳には盛り込みすぎないようにします。 装飾は、足し算だけではなく、引き算も必要です。 さらに、掛け算 または割り算を使いたいと(抽象的でわかり難いですが‥)思っています。
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チーム全体(群舞)のバランスを考える
チームがひと固まりになったときにはどのように見えるのか? 『スイミー(絵本のスイミー)を連想してみてください。 小さな魚の集合体で大きな魚にも見える というもので、大魚の目は一点の黒い1匹の魚です。』 群舞として、一つの大きなテーマが当てはまっているかどうかを想像して作ります。
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シルエットとして美しく
どんなキャラクターであっても、ダンサーの気持ちがアップし、モチベーション高く、心地よく踊ってほしいので、シルエットは美しく作りたいと思っています。 サンプルを何回か作り直し、マイナーチェンジもしながら クリエイターとしても納得したものを作りたいと思っています。
ニワトリをモチーフにして衣装を作ってみました。
弊店の過去衣装 ニワトリ をモチーフにした衣裳です。 まずは ご存じ ニワトリの写真です。
弊店で作ったニワトリをモチーフした衣装 ⇓ です。具体的には「伊藤若冲の群鶏図」をパフォーマンスのテーマにしているという意向を受けて制作しました。チームのダンス衣裳です。
特徴的なディティールは、羽を模したテープ状の布と、白い羽と胴体を模したスカートです。 抽象的に作っています。 弊店の衣装制作ブログにも掲載しています。 ご覧ください。 https://ameblo.jp/menuet-kimi/entry-12348368898.html
チーム全体(群舞) と、シルエットとして美しくを意識して作っています。
オールインワンにお仕立てしていて、背中は結構開いています。 オールインワンとは、すべてがつながって仕上がっていて、ダンサーは、この衣装だけ着れば、完了する! というものです。 衣装の装着枚数が多いと 煩わしいだろうと思い、一発装着のオールインワンにしています。 胸パッドのポケットも、インナーのショートパンツもくっついています。 この衣装とダンス用ショーツだけで舞台に上がれます。 オールインワンの良いところはほかにもあります。 それは、着崩れしない ということです。
後は、髪飾りと、メイク、でキャラクターが仕上がります。 移動や、ステージの時間短縮にいいですよね。 (コンテンポラリーダンスや、創作ダンスは靴は履かない場合が多いです。)
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レッスンの時もそうですが、舞台衣装の時は、ファンデーションが必須です。 ブラタイプ、レオタードタイプなどもあります。
ダンスのテーマによっては、お顔や、ボディーにペイントが必要な時もあります。
私も買った、この羽の飾りはかなりボリュームがありました。 少しだけさばいて、衣装にも付けました。
肩にも羽をおすそ分けしました。 こうすることで頭飾りと、衣装とが繋がった感になり、取って付けた感じがなくなります。ダンスと同じく、衣装や装飾にも流れと、繋がりが必要だと思います。 上の衣装は水の精 をイメージして作りました。 水の水滴、流れ滴る水を飾りに取り入れています。
キラキラスパンのドットは、別ページに紹介したシート型の転写シールです。 紹介ページはこちら https://menuet-dance.com/glitter-decoration/
テーマに合った衣装つくりの参考になれたらうれしいです。 【ダンス部コンクール衣装】攻略的な衣装つくりのポイントは? にも、コンクールのためのダンス衣装の作るポイントを書いています。 ご覧ください。