ダンス衣装を作るときは、ストレッチ素材を使うのがベストですが、、、じゃあ!端始末はどうするの? と疑問になるかと思います、、、 今回は、1つの方法を細かくお伝えします。
ダンス衣装の端始末縫い
ストレッチ素材でのゴムカバーリング始末とは?
下の動画 ⇓ 7分4秒あたりから さらに、その下の動画の前半まで・ゴムのカバーリングの縫い方をアップしています。
- ゴムをカットし、等分の印付けをします。(均等にいせられるように)
- 二本針オーバーで、ゴムを縫い付けます。 ゴム終わりは始点に1cmくらい重ね、輪に縫い上げます。
ミシンにはメス(カッター)がついているので、ゴムを切り込まないよう注意しましょう!
ゴムのカット寸法は、その用途や、場所によってテンションを変えます。 今回はアームホールと襟回りでしたから その部分のテンションとゴム上りを解説します。
アームホールと襟回りのゴムカット寸法の計算は?
- アームホールは
素材はチュールのネットです。 着用時はヌーディーに見せたいし、きついのはNGですよね。なので、ゴムのテンションは、少な目にします。
ゴム上り寸法は 実寸÷1.05= Mサイズで 33cm上がり にしました。 ゴムのカット寸法は 33×0.95=31.35cmとしています。
- 襟回りは
素材は同じくチュールネットですが、背中が大きくあいている場合は、ゴムのテンションは多めにします。 ずり落ちないようにゴムのパワーを利用します。
ゴム上り寸法は 実寸÷1.2= Mサイズで 80.5cm上がり にしました。 ゴムのカット寸法は 80.5×0.95=76.47cmとなります。
ゴムのテンションを考慮し、上り寸法を出し、さらに ミシンで縫うときに押し出される数字を5パーセント計算に入れて ゴムのカット寸法を割り出しています。 上り寸法×0.95がゴムのカット寸法になります。
これくらいの加減をすることで、衣裳の仕上がりと、着心地の良さの両立ができています。
ゴム始末の仕上げ縫いは?
ゴムを二本針オーバーでカバーリングしたら、折り返して、ステッチをします。この時はジグザグミシンを使います。 千鳥縫いとも言います。
上の糸はレジロン60番、ボビン(下糸)はウーリー糸を使っています。 糸の調子を十分確認し、伸びについていくようにします。 伸ばして見て、ジグザグの縫い糸がちゃんと山谷の形を保っていることを確認して、押さえ縫いをします。
下の動画の ⇓ スタート直後にその様子を撮っていますので、 ご覧ください。
- 千鳥縫いの糸調子をきちんと確認
- 裏側から千鳥縫い、ゴム端から針が落ちないようにします。
ゴムから針目が落ちると、着用しているうちに、そこから穴が開いてきます。 ゴムの端をうねらず、均一に縫うと、表の仕上がりがとてもきれいに仕上がります。 そして、縫い終わりはスタート地点を2cmくらい踏み越えて 返し針です。 重要です。
その他の端始末の方法
今回は、 ゴム端始末をテーマに書いてみました。 そのほかにもダンス衣装の始末の方法は いろいろとあります。
- バインダー始末
- 切りっぱなし
- カバーステッチ(1本針、二本針、3本針)
- メロー始末(1本針ロック)
- バイヤステープ始末
- ヘム始末(袋縫い)
- ホース始末
などなど、 創意工夫(適材適所)何でもありです。 ><;