私は お客様の衣装を作り始めて 13年になりますが、 いわゆる「裁ちばさみ」は ほとんど使いません。 洋裁の先生に怒られそうですが、、、
大きな裁ちばさみは洋裁の要であり、ミシンと並んで象徴的な道具ではありますが、 私は生地の荒裁ちにしか使用しません。 なぜならば、ハサミは生地を浮かさないと動かせないですよね。 布を断つとき 裁ちばさみは裁断ズレを起こすものとなってしまうからです。 それを解消する方法があます。
ハサミは使わない代わりに 2つの道具を使います。
1つは、 ビニールクロス=分厚目の透明テーブルクロスです。 厚さは3mm以上が理想です。 専門の裁断クロスだと1・0cmくらいありますが、高価になってしまうので とりあえず、ホームセンターで3mm以上くらいの固めのものを用意してください。 大きさは テーブル大で・・

オルファ製の45mm ローラー型のカッターです。 オルファはおなじみ替え刃のカッターが有名ですが、 こちらも同じく替え刃があります。 私は10本組を1年から1年半くらいかけて交換しています。 そう考えれば、すごく長持ちしていますよね。 刃が金属やプラスチックに接触すると すぐに切れなくなりますから、当てないように・・・ ですが布を切る分には かなり耐性があります。 上手に使って長持ちさせましょう!

2つの道具を使うことでパターン通りのすっきり裁断ができます。
ビニールクロスをテーブルに敷き、 布を置きます。 縫い代の付いた状態のパターンを配置したら、そのままロータリーカッターでなぞりながらカットします。 刃を変えたばかりの時は ものすごく切れ味がいいので、指が触れないように要注意です。 (触っただけで 血が滲みます。)
これさえあれば、ストレスのない 裁断が可能となります。 薄い布だと5~6枚重ねできます。 ダンス衣装では 切りっぱなしという始末の無い状態を好む傾向にありますが、 切れ味の良いスパッとした裁ち目は これの仕業です。