ショーツの作り方

端切れや着なくなったニット素材の服を使ってショーツを作ってみよう!

あまり布がどうしても捨てられないことって、あるあるですよね。 私の場合はダンス衣装の残りなので、使える用途が限定されてしまいます。 キラキラ系だともう、ほかには使えませんが、 今回は割と大柄のプリント生地が残っていたので、下着に作ってみました。

pinky
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余って捨てられない生地・・・あります。 もちろん!! でも、何に使えるのか? 使えないか?の判断が難しくないですかあ?
mint
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端切れを引っ張り出して、部屋中が散らかりそうですが、 今回は下着作りなので、 縦横に伸びて、キックバック(戻りの良い素材)を探して作ってみましょう !  化繊でも大丈夫です。

下着が作れそうなあまり布の選び方

今回は迷彩プリントのツーウェイトリコットの生地で作りました。 衣装の残り生地なのですが、経年のため、繊維のスパンデックスがもろくなっていました。

ツーウェイトリコットとは、、、

水着や、レオタードに使われている生地のことです。 一般的にはポリエステルまたはナイロンにポリウレタンが15~20%くらい入って混紡されています。生地の縦によく伸び、横にも伸び 生地の戻り(キックバック)よい生地です。 ポリウレタンはゴムの繊維ですが、ゴム繊維にもいろいろと呼び名があります。

  • ポリウレタン
  • スパンデックス
  • ライクラ

と、その特徴で様々に使い分けられています。

 

スポーツ用の素材なので、速乾性があり 縦にも横にもよく伸びるように作られています。生地の厚みは中くらいで、しっかりした生地になります。 耐久性もありますが、ゴム繊維であるスパンデックスが経年劣化することもあります。

劣化する状態になると、生地のキックバックが弱くなり、生地の戻りが悪くなります。 

mint
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ゴム繊維がポロポロとよれてはがれることもあります。 こうなると・・・さすがに捨ててくださいね。

どれくらいの年数がたつと経年劣化するかとか? 筆者には、わかりませんが、 もともとの繊維の特徴によりけり、その経緯は変わりそうです。

mint
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 随分前の生地には違いない・・・ 男の子のエレクトーン ステージ用用に使った生地でした。 この衣装↓の 残りの生地です。

少しくたびれた生地でした。(´;ω;`) が、ゴム始末するので、今回は下着のセットアップに使ってみました。

 

端切れ生地で作るショーツの作り方

今回のあまり布は、7~80cm弱くらいの、切りッ端が残っていたので、ぎりぎり入れ込みました。 胸にひねりのあるキャミとレースがエレガントなショーツを裁断できました。

ここではそのショーツの作り方を説明します。

ショーツの作り方

「百聞は一見にしかず」、まず動画で作り方をご覧ください。 ミシン工程は撮影していませんが、工程順に作業をしています。 Mサイズ 

レースとプリント生地のショーツの作り方

 

材料をそろえます。

  • 2ウェイストレッチは縦(よく伸びる方向)28cm、横50cmあればOKです。
  • 裏マチ布は綿100%の残り布、または肌着などの端切れでOKです。
  • 15㎝幅(レースの谷~谷の幅)ストレッチレース 約110cm
  • 付属品 ピコゴム約110cm

 

本体生地の裁断をします。

迷彩柄のプリントが施された 表面に畝のあるツーウェイトリコットです。 表面の畝で、縦か?横か?使い分けてデザインアレンジしてみました。

  • 前パーツ・・・ 畝を縦にとってみました。 地の目でいうと縦方向になります。
  • 後ろパーツ・・・ 畝を横にとってみました。 地の目でいうと横方向になります。 
  • 表マチ・・・ 畝を横にとってみました。 地の目でいうと横方向になります。 

ツーウェイトリコットは、地の目方向によく伸びます。 よって、ヒップが通る寸法を確保するために、通常は地の目はヒップ方向に通します。 パターンに地の目を書くときは横方向に書きます。

 

その他、裁断物と、付属品は・・・

  • 裏マチ ・・・ 綿100%のニット素材を使いました。デリケート部分になりますので 天然素材がベストです。  あまり布、肌シャツなどの肌あたりの良い生地を使ってください。 端切れでOK!です。 地の目は表と同じ 横に伸びるように裁断してください。
  • ストレッチレース・・・ 谷~谷の幅が15~16cmの物を使いました。 まず、レース起点位置に谷を置き、 左右対称に裁断します。 詳細は動画をご覧ください。
  • ピコゴム・・・ 10mm幅程度 110cm 

 

縫製工程

mint
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いよいよ縫いですね。 ミシンの糸調整も必要ですね。
mint
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はい、糸と、ミシンの糸調子の説明もしますね

 

① レースの前中心、後ろ中心 を二本針オーバーします。 

針糸は、スパン80又は90のロック用ミシン糸、またはシャッペスパンでも可 

振り糸は、 ウーリー糸

mint
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ウーリー糸は 色糸の本数を増やしたくないという方も多いかと思います。 そんな時は万能なベージュ色のウーリー糸を使いまわしてくださいね。

伸びあがらないよう、または縮まないように、

針目と差動を調整してくださいね。

② 前身生地にレースを重ねて 端ミシン

③ 同上、レースのスカラ(山谷)に沿って千鳥ミシン

③ 後ろ身生地(三角のパーツ)の端にレース谷を0.7cm重ねて、レースのスカラに沿って千鳥ミシン

千鳥ミシンは、針糸はニット用の糸を使ってください。 レジロン60番.50番 または、

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どうしてもない場合は、シャッペスパンで糸調子を見ながら 糸切れがないか確認しながら縫ってください。 

クリエイターのミシン(工業用直線ミシン、二本針オーバー、千鳥ミシン)と糸の種類ミシンの種類はたくさんあり、その用途によって使い分けています。 弊店では主にダンス衣装を作っているので伸びのある素材を縫っています。 と...

④ 前マチ部分を袋縫い(二本針オーバー)

⑤ マチの端ミシン

⑥ 足口ゴムつけ 千鳥ミシン(ジグザグミシン)  伸ばして糸目をチェック要!!

糸調子は、レース押さえ時よりのきつめに!! 表面から千鳥(ピコを縫い付けないように) + ゴムを折って裏面から千鳥押さえ 

 

ゴムのカット寸は(パターンの実寸÷1.15)×0.95で今回は約23.5cmにカットしました。

ゴムの仕上がり寸法は、 パターンの実寸÷1.15にしています。 1.15がゴムのテンションの強さを表しています。 

pinky
pinky
どれくらいのイセ状態なのか? これで想像できますね。

mint
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1.2とか、1.05とか その個所の仕上げたいテンション(強さ)を想像しながら数字を操作しています)

さらに ゴムは縫うときに伸びるのでカット寸は仕上がり寸法×0.95とします。

mint
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ゴムつけだけで こんなに理屈があります。 (;^_^A 

⑦ 右脇を接ぎ(二本針オーバー) ゴムのピコ端とレースの端がきっちり合うように!

mint
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段差になると、一気に素人感満載のダサい仕上がりになります。 難しいときは、本縫いで仮止めしてから、オーバーしましょう!!

⑧ ウエストゴム始末   52cmに仕上げますので×0.95で、約49.5㎝にゴムをカットします。 4等分に印をつけます。  足口と同様の縫い方です。

⑨ 右脇接ぎ(二本針オーバー) ゴムのピコ端とレースの端がきっちり合うように!

⑩ 後ろマチ接ぎ(二本針オーバー) ゴムのピコ端とレースの端がきっちり合うように!

⑪ 同上、ステッチ押さえ(本縫い) カラ環(オーバーの糸)を入れ込みながら始末

⑫ 各 接ぎ個所の カラ環を入れ込み始末縫い

⑬ 仕上げ 

となります。

小さなニットの端切れと ストレッチレースを使って カットソーの醍醐味を味わってください。

記事にしたら長々となりましたが、 作業としては、、、、こんなに簡単にできるのかと、何個もトライしたくなると思いますよ^^

今回の型紙の作り方は、下の関連記事にて、解説しています。 四角形を書いてから 面取りする方法をとっています。  縫い代も含んでいますので その形のまま裁断してください。 

【ショーツ型紙作り】綿ニットで作るショーツ! 製図と縫い方を説明します ショーツの型紙を数型アップしましたが、作ってもらえたでしょうか? ニット素材の扱いに、苦手意識を持っていた人も、小さいアイテムのショーツ...

mint
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今回はゴムつけという工程がありましたが、 この工程になれると、次なるカットソーの世界へと突入するかも?です。 

ぜひ、お試しください。 では~~~~ Let’s sewing!  Mint でした~~~~~  続いて、キャミも投稿しますね!! 

 

 

ゴムを使わない簡単ソーイングショーツは  デジタルパターンにして 弊店型紙ショップにご案内しています。

定番ゴム無しショーツのパターンは・・・

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ABOUT ME
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【ダンス衣装クリエイター】Mintです。  四国の田舎に暮らし、自宅アトリエで一人でコツコツダンス衣装を作っている 「カットソー専門、ひとりアパレル」です。 小さなニット生地とレースを使ったインナー作りや、創作した衣裳の工デザインから製作する過程や苦労話、カットソーの大胆かつ繊細な作り方をお伝えしていこうと思っています。プロフィール記事は↓ 【ダンス衣装クリエイター】mintです。  プロフィール記事 「Amazonのアソシエイトとして、当メディアは適格販売により収入を得ています。」  

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