ラテン系のダンスを少しだけ習っていたことがあります。 肩甲骨の堅い私は、腕の使い方が凝り固まって、エレガントには踊れませんでした。
ラテンダンスの衣装を作るときのポイントとは?
ラテンダンスは肩甲骨とアーム、そしてお尻がよく動きます。 ちなみに私は サルサ を習っていました。 2年くらい通いましたが、いまいち上達せず、放り投げてしまいました。 サルサを習っていて思ったことは 肩甲骨からアームへの流れるような動きがのびやかで、細かくて、よく動くことです。(素人表現(´;ω;`))(バレエやほかのダンスも同じでしょうが… 。) 流れや、つながった感がとっても大切だと感じました。
そして、腹筋と背筋をうまく使って、お尻を動かしますが、これもつながった感が大切で、ラテン系の人は、生まれたときからもう、踊れちゃいます。
肩甲骨やヒップがバイヤス状に動かせる衣装を作ろう!
バイヤスとは、洋裁用語でいうところでは、生地幅に対して対角線上の斜めのことを指します。 バイヤステープといえば、おわかりですよね。 織物のような伸びない生地であってもバイヤスにカットすることで、伸びが発生することで 「バイヤス状に動かせ」と表現しています。
ラテン系ダンスの衣装は、想像衣装に可動域があります。 サルサの先生曰く、「ふつうのおしゃれTシャツでは、耐久性が悪くて、すぐにボロボロになる。」 と、いわれていました。 一流のスポーツメーカーの物なら耐久性はあるでしょうが、エレガントなパフォーマンス衣装を探すのは至難の業。
そこで、私はストレッチ素材で衣装を作ってみました。 ただのストレッチではありません!! レオタードや、水着などに使われている素材です。 ツーウェイトリコット(トリコネットともいう)といわれる素材です。
2WAYトリコット素材で作るダンス衣装の特徴
生地には大きく分けて、織素材と、編み素材(いわゆるニット)があります。 この編み素材(ニット)の中に、縦横にビューンと延び、キックバックが良くて、ゴム糸が絡んだ素材があります。 それをツーウェイトリコット=2WAYトリコットと総称しています。
生地の繊維は 綿混紡や、ナイロンまたはポリエステル混紡がありますが、一般的なのはナイロンに、おおよそ10~20%くらいの率でスパンデックスまたは、ポリウレタン、ライクラ などのゴム繊維が編み込まれているものを2WAYと呼んでいます。
2WAYトリコットの特徴として、先ほども言ったように、キックバックが非常に良く、素材の伸びが抜群であることがあげられますが、 もう一つ、キーポイントがあります。
切りっぱなしでラクチン!2WAYトリコットの衣装
2WAYトリコットのもう一つの特徴は、切りっぱなしができる素材であるということなんです。 ダンスパフォーマンスに欠かせない、伸びのある素材、 そして、ヘム(ヘムとは衣服や布地のへりのこと)がスッキリし、ドレープがきれいに出せます。
ドルマンスリーブのタイトスカート付きトップスです。 肩部分襟回りは、共布をテープ状にカットし、バインダー始末しています。(フラットロックミシンで)
(2024/09/19 02:38:24時点 楽天市場調べ-詳細)
素材は薄手の2WAYトリコットになります。 薄手なので、ドレープ感と、しなやかさが出ます。 パターン数は 前身、後ろ身、スカートのわずか3ピースという少なさです。袖が本体と一体になっているドルマンスタイルで、 袖口と肩の開き部分は切りっぱなしにしています。 ストレッチ性を生かしてヒップはタイトな2つ折りヘム始末にしています。 ヒップにぴったり合うほど、ラテンぽく着こなせます。 ご自身のヒップ寸法の90%くらいを目安に仕上げるといいでしょう!
肩紐はキラキラのスパンコールテープ(ストレッチ)です。 ↑こんな感じのテープです。
2WAY ニット生地 布 無地 ツーウェイトリコット 100093 コスプレ衣装 舞台衣装 発表会 学園祭 文化祭 運動会 コンサート 商用利用可能
チュールネットのオフショルダートップス 双子コーデです。
2WAYの仲間にチュールネットという素材があります。 その名の通りチュールのネット生地です。 この生地を2重重ねし、裏地も配した贅沢なトップスです。 ご覧のとおり裾は切りっぱなしです。
胸の上辺襟回りは 裏地と、2重にしたチュールネットを袋縫いし、コールゴムをカバーリングしています。 表から縫い目が見えないようにしています。
こちらの袖口も 切りっぱなしです。
伸びがよく、キックバックの良いツーウェイトリコットは吸汗性、撥水性も抜群です。 スポーツに適した素材といえます。 エレガントで、スポーティーな衣装をお探しの時は、作ってみることをお勧めします。
引っ張ったり、つまんだり、ねじったりと、3次元な方法を取り入れながら、とにかくボディーに当てて、ドレーピングしてみるといいでしょう! 思いがけないアイデアや、想像を超えた衣装ができあらることもあります。