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コンシールファスナーの衣装を作ろう
ボディーラインにフィットし目ただないファスナー
ダンス衣装は体のラインを美しく見せ、動きやすくなくては・・・と思います。
なので、私はストレッチ素材をよく使っています。 ダンスのテーマに合わせた衣装となると様々なデザインを色んな素材と組み合わせ、パターンも用途に合わせて変化させていきます。
デザイン上、ハイネックの物や、着脱で窮屈となるものもあります。
そんな時は 縫い目のように目立たなく縫い付けることができる コンシールファスナーを使います。
コンシールファスナーとは・・・・・
“CONCEAL”(“コンシール”) “CONCEAL”(“コンシール”)は、エレメントや縫い目が表地に出ないファスナーです。 スカート、ワンピースなどに多く使われます。 また、ポケットや袖口につけると、デザインの邪魔をすることなく機能性を付加することができます。 “CONCEAL”(“コンシール”)|YKKファスニングサポート
コンシールファスナーで作ってみた衣装
縫製の工程を動画にしました。 早送り無しです。 ご覧ください。⇓
弊店の制作衣装よりコンシールファスナーを使った衣装
通常は左脇や背中中心の接ぎ線上につけますが、 デザインのバランスまたは、ダンスの振付条件により写真のように右脇につく場合もあります。
右脇上辺に細長いビーズのようにぶら下がっているのが、コンシールファスナーのスライダー持ち手です。
そのほか、弊店ブログより コンシールを使った衣装を2点アップしました。 ↓
違和感なく シルエットを壊さずファスナーをつけることができます。
コンシールファスナーのつけ方
キラキラなスパンラメでも違和感なくコンシールファスナーをつけられます。 弊店の制作ブログにて 過去に紹介していた工程を、動画に編集してみました。
↓
キラキラハイネックのワンピースです。 裏地をアームホールで袋縫いしています。 工程をできるだけ簡単にし、綺麗に仕上がる方法をとっています。 ファスナーは裏地と一緒に縫い付けています。
コンシールファスナーの縫い手順
コンシールファスナーの種類もいろいろありますが、やや透け感があり、しんなりとした柔軟なタイプを選んでください。 長さは 衣装の開き寸法より、5㎝以上長めのものを用意してください。
- 衣装の開き寸法を測ったら、コンシールに印付けをしてください。 この後 上の動画↑ の作業に入ります。
注)伸び止めのテープ芯は貼らなくても大丈夫です。
- とにかく寸法をきっちり測り、印付け位置を守りさえすれば、ズレて汚くなることはありません。
- 動画のように 縫いの作業が終わったら 開きどまり位置の間からスライダーの持ち手を抜き上げます。 mintまるで昆虫の脱皮のように隙間から出します。
一番最後に ファスナーのお尻の部分の余分なところをハサミでカットしますが、 その前に、止め金具(スライダーがそれ以上 下がらないように)をペンチで固定するか、 または留め具を外し、ミシンで止め縫いをします。 ダンス衣装の場合は後者にすることが多いです。 金具が肌に当たらないようにという配慮です。