手作りマスクの需要で、ミシンの販売台数が伸びているらしいです。 筆者、衣装クリエイターとしては、同志が増えるのはうれしい事です。 「おうちで居よう!」という今の世の中で、何かに没頭するにはミシン縫い縫いは、お勧め作業です。
ミシンといえば、本縫いミシンですが、まだまだ、使ってほしいミシンがあります。
私が、お勧めする縫い方は、カットソーという方法です。 主にニット系を扱いますが、薄物生地でしたら、ほとんど縫えます。 このカットソーに重要なミシンがふらっとロックミシンです。 平二本とか、カバーステッチなどと言われたりします。
Baby lock BL72S 「ふらっとろっくミシン」でできること
言葉で説明しにくいので、Youtube に上げた動画の中からピックアップして紹介します。 動画の再生スタート時点を記載しています。ご確認ください。
- 定番の裾始末(平二本)(カバーステッチ) Ⓐ動画
- バインダー始末 (四つ折り) Ⓑ動画
- バインダー始末(三つ折り)Ⓓ動画と、Ⓐ動画
- レオタード肩紐作り(ゴムカバーリング) ©動画
返し縫ができないので、ほつれ止めの本縫い押さえ縫いが必要です。
定番の裾始末(平二本、カバーステッチ)
Ⓐ動画10:51から
は、Tシャツの裾始末によく使われている、二本針のステッチのことです。
縫い方は、まず仮縫いからスタートします。
- 縫い代を折り上げて、本縫いミシン、大きめの運針で仮縫いをしておきます。(後で抜きますので、下糸は目立つ色糸を使います。) 縫い位置がポイントになります。
- ふらっとろっくミシンは 表側から縫います。 仮縫いの縫い目を踏まないように、針を落とします。 二本針の針糸はスパン80番、裏側の振り糸はウーリー(低伸)を使っていますが、手芸店で売っている シャッペスパンと、ウーリー(高伸)などでも大丈夫です。 裏側の縫い目は、編み込みはしごのように仕上がります。
- 仮縫いは、(ふらっとろっくミシンを)縫うときの、ガイドにします。縫い代端から0.5cm内側を縫います。つまり、2cm折り上げるなら、1.5cmのところを縫います。 あとで、抜き取ります。
- ふらっとろっくミシンの縫い終わりは、返し縫いができないので、ほつれてきます。 ほつれ止めに、本縫いミシンで押さえ縫いが必要です。
Ⓐ動画
https://youtu.be/OSf9rySxppk
バインダー始末 (四つ折り)
Ⓑ動画
四つ折りバインダーは、専用の器具が必要になります。ふらっとロックミシンにオプション部品として販売されています。 器具は通称「ラッパ」といわれます。
- ラッパに通してから、折り目を矯正し、針を落とし5cmくらい試し縫いをします。
- 仕上がりテープ幅は、1cmです。針の位置を調整しながら縫い目の確認もして本体布をラッパの奥に差し込むようにして縫い進めます。
https://twitter.com/KimiMenuet/status/1276474425529872386
バインダー始末 (三つ折り)
Ⓓ動画05:25から
Ⓐ動画 02:30から
カットソーの場合、Tシャツの襟回りに使われます。 Ⓐ動画では、襟回り、アームホールの始末縫いに使っています。 二本針にして縫います。
器具のつけ方、調整の仕方などはⒹ動画をご覧ください。 カジュアルな表現になり、カットソーでのは、超定番、超時短の縫製工程になります。
ニットや、2ウェイトリコットなど、生地端がほつれにくいニット素材の時に使用します。 生地を2.8cmのテープ状にカットします。 上記の四つ折りバインダーと同様、ラッパに通し生地端をくるみながら縫い進めます。
このラッパ器具は、市販品がなく、買ったミシン店の口利きで、特注してもらいました。 どうしても欲しかったので、お願いしました。 よって、価格は高くなってしまいました。 業者さんにもよるかとは思いますが、2~3万円くらいかかるかと思います。
Ⓓ動画
レオタード肩紐作り(ゴムカバーリング)
©動画 01:04から
上記、三つ折りバインダーと同じ、ラッパ器具を使います。 下記動画のようなレオタードの肩紐には、10コールのゴムを共布でくるんで、作ります。
少々厚みが出るため、「送り」がスムーズに進むように、引きだすようにする必要があります。 言葉ではうまく説明できませんが、 動画で確認してみてください。
©動画
https://youtu.be/B4VXQHFYdUw
ふらっとろっくミシンは、 Baby lock BL72S を使っています。
(2024/12/07 00:24:55時点 楽天市場調べ-詳細)
https://menuet-dance.com/straight-stitch-machine/