ミシンの種類はたくさんあり、その用途によって使い分けています。 弊店では主にダンス衣装を作っているので伸びのある素材を縫っています。 とはいえ、ミシンは布帛もニットも同じものを使います。 変えるのは糸と、テンションです。
では、弊店のミシン君を紹介します。今回は5台中の3台、工業用動力ミシンについて・・・
直線縫いのミシンは、、、
シンガーのグレー頭です、 相当古いです。 ですが、馬力があります。 当初はコンピューターで返し縫や、自動糸切りができてましたが、 突如壊れ遊ばされました(´;ω;`) お修理してもらうも、もうコンピューターは使えず、 しっかり どっしり 動力ミシンと相成りました。
このミシンは常にレジロン糸がかかっています。 レジロンはニット系素材に相性が良くスッキリと仕上がります。 60番手が主ですが、50番も使います。 針は9番か、10番 いずれにしても、薄物素材用の糸、針を使います。
読者さんが家庭用のミシンでしたら、シャッペスパンか、レジロン50くらいが使いやすいと思います。
二本針オーバーロックミシンは、、、
JUKIの工業用です。これも そうとうな年季物! 左サイドの蓋は壊れました。 ですが何とか縫えてます。 作動の際は開けずとも調整ができて 便利っだったり・・・します。
糸は80番スパン2本を針糸に ウーリー低伸2本を振り糸に・・・ が常に使う種類です。
しかし、
糸の種類を集約したい場合は・・・・
少量を縫うのに 糸をそろえるのはもったいない そんな時は・・・
- 針糸は、本縫いミシンのシャッペスパンやレジロンを、本縫いのボビンに巻き取り、針糸2本に使います。
- 振り糸のウーリーは、ニット素材や、伸縮のあるストレッチ系素材の際は必須です。 しかし、これも数が増えてもったいない、集約したい場合は 肌の色のベージュを1本買って、ボビンに巻き取って使いましょう! ベージュ色は万能です。
二本針オーバーの作動 を調整する とは・・・
- 針目と送り歯を小さくすると目が詰まり伸びやすくなります。
- 逆に針目と送り歯を大きくすると目が開き縮みます。
①と②のバランスが要になります。
薄物のパワーネットなどを接ぐときは①にシフトし、 ゴムをカバーリングするときは②にシフトします。 また、ギャザーなどを一気に入れたい時は ②を極端に調整して距離を縮めます。 (⇓動画参照ください)
https://twitter.com/KimiMenuet/status/1286267585793626113
千鳥ミシンは、、、
こちらも相当古いグレー頭の工業用です。 モーターがもういつ止まってもおかしくないおばあちゃんミシンです。
こちらは主に針糸はレジロン 下糸ボビンはウーリーを使っています。 ストレッチの伸縮の激しいダンス衣装にはこの組み合わせが、マストです。
縫い用途によって糸調子を変える
下のボビンは一定の強さのままですが、 使用用途によって、針糸のテンションは相当変える必要があります。
- レース重ね押さえ縫いの時は、上糸は弱めに。
- ゴムをカバーリングして押さえ縫いするとき 上糸は強めに。
下糸のボビンは、いずれも緩めで、たらすと「つーーーーーっ」と 落ちるくらいに
糸は、
- 針糸は、レジロンを使ってください。ジグザグと縫いますので 柔軟なニット用糸が必須です。 レジロンは 本縫いミシンにも使います!!
- 下糸は、ニット物の素材を縫うときは 基本的にウーリー糸を使います。 本縫い同様、ボビンに巻き取ります。
mint色糸をたくさん持ちたくない場合は 万能なベージュ色を使いまわしてくださいね。
弊店は、ダンス衣装なので、チュールネットといわれるメッシュ系ネット素材をよく使います。 いわゆる網目になっているストレッチ素材なので、超薄物といえます。 これらを縫うときは、糸調子をしっかり確認します。 引っ張ってみて糸が突っ張っていないか?、切れないか? 試し縫いを慎重にしないと 量産後に 「あちゃーーーーーーっ!!泣き」となります。
https://menuet-dance.com/rubber-trimming/