前回に引き続き、弊店の過去動画で作り方を説明した「ハイネックのトップス」の型紙を利用して、Uネックのトップスを作りました。 ベーシックな型紙を1つ作っておくと、いろいろなアレンジが楽しめますよ。
では、今回も過去記事と動画で紹介していました定番のハイネックトップスの作り方を動画で確認してくださいね。
過去記事と動画はこちら↓ です。

基本形型紙にラインを引く
作りたいのは、Uネックラインのインナートップスです。 Vネックのセーターを着たときにネック部分からインナーが見えないように、大きめのエリ開きにしたかったんです。
まずは、ネック部分開きをどのくらいの位置につけたいか? 検討をします。
こちらの作業動画の前半部分にその製図の修正動画を撮っています。 ご覧ください。 元型に直接ラインを入れて、目打ちで穴をあけ、ペンシルチョークで写し取ったら、裁断します。
ネックラインは共布トリミング始末
ネックラインには共布で1.5cmのトリミングをします。
エリ回りの周長を測ったら、少しテンションをいれてエリの始末をます。 テンションは入れすぎると、身頃にしわが出ますし、 逆に同寸程度でつけると、ゆるゆるになってしまいます。
加減は 実寸×0.9~0.95 くらいが良いと思います。 (生地の特徴にもよりますが、平均的に0.93くらいで問題ないかと思います。)
たとえば、エリ付けの(縫い代を含まない実寸)周長が80cmだとしたら・・・エリは80×0.93=74.4cm 約74.5cmに縫い代をつけたテープ状にカットしたらOKです。とはいえ、型紙は作って置きましょう。

型紙の手順を説明します。
- ネックライン開きの位置を決めて前後のラインを引きます。
- エリの周長(縫い代は含まない)を測ります。
- エリテープの型紙を作ります。(長さは、②で測ったエリの周長×0.93、高さは1.5cm)二つ折にするので対称側にも線を引き、ぐるりに縫い代をつけます。
基本形の型紙は、ややゆとりのあるMサイズです。
縫製のポイント
難しいことは特になく ミシンの糸調子さえ確認したらうまくできます。^^V
裾と、袖口には約3㎝くらいのストレッチレースを使いました。 袖は8分袖にしました。 ストレッチレースは本体の長さよりも少しだけ大きめに裁断しました。
その理由は・・・・
ショーツのを作るときには、テンションを入れてイセやギャザーを入れ込みますが、今回のトップスでは、レースをうねうねと遊ばせたかったので、身頃側を伸ばしながらレースを付けました。

衣裳を作る時も始末の方法はいつも悩みます。 エッジをカジュアルにするのか?エレガントにするのか? ヌーディーな感じ? それともスポーティー? それを考えてデザイン画を描きますが、縫製の仕様には限界があって、自分の持っているミシンの範囲でしかできないというジレンマもあります。
今回はストレッチレースを身頃に0.7cm重ねて 身頃を少し伸ばしながら、千鳥ミシンしました。
生地の特性
今回使った生地は、 綿の中肉ニット素材。 今までにもニットパンツ、ショーツと、動画にも作り方を紹介してきた生地です。


資材は、
- ストレッチ素材 150㎝幅 約1m 程度
- 3cm幅くらいのストレッチテープ1.5m程度
- 肩にウーリースピン
